MADSAKI

1974年大阪生まれ Parsons School of Design, Fine Arts 課 卒業

作家として活動を始めて以来、MADSAKIは細密画から大型彫刻やインスタレーションまでその変幻自在なスタイルで我々を魅了して来ました。近年今までの作風が一変し、キャンバスに描かれる刺激的かつ挑発的な言葉(メッセージ)が作品の重要な部分を占める様になりましたが、作家としてのスタンスは変わることなく、常に独特な視点から世の中で起きている事象を観察/解釈し、それを再構築しながら新しい意味合いをもたせて昇華させてきました。過去に多くの作家が言葉と戯れ作品を残した様に、MADSAKIの近作に登場する言葉遊びは単に「社会に対しての悪態」として片付けられるものではなく、「言葉の再構成」によって元が持つ記号を軽々と超越しながら社会を風刺、揶揄します。同時に様々な事柄について我々に考えさせるのです。 時に荒々しく描かれたフレーズは鑑賞者に対し「深く考え裏を読むべきなのか、そのまま提示されたものを素直に受け止めるべきなのか」という問いを投げかけます。極端に言えば見ているものが「アート」なのかどうかということすら鑑賞者の価値観にゆだねられます。我々が日々生きていく上で直面する様々な仕組み対し、MADSAKIは作品を通して揺さぶりをかけてくるのです。

佐藤 拓 (CLEAR EDITION & GALLERY)